テレビスタンドは必要か?おすすめ5選と後悔しないための選び方

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テレビスタンドの画像

家具選びは、見た目だけでなく機能性や予算も考慮する必要があり、正直言って結構頭を悩ませるものです。「テレビスタンドって本当に必要?テレビ台とどんな違いがあるの?」そんな疑問を持った方は多いはずです。

この記事では、私が実際にテレビスタンドを選び、使ってみた体験をシェアします。店頭やオンラインで何時間もかけて調べた結果、そして実際に使ってみて感じたこと、気づいたポイントなど、これからテレビスタンドを購入しようと考えている方の参考になれば幸いです。

テレビスタンド6つの利点

テレビ台と比較して以下のような利点があります。

  • 部屋が広くなる(省スペース)
  • 高さ調整可能
  • 掃除の手間が減る
  • 価格が安い

テレビ台のような存在感がなく、見える(踏める)床面積が増え、さらにテレビと壁の隙間も縮まり、部屋がスッキリとします。限られたスペースで、必要な家具を漏れなく配置したい方には大きな利点です。

テレビスタンドはほとんどの製品が高さ調整可能なので、より良い視聴環境を整えるのが容易です。テレビの高さで目の疲労感や見易さは全然変わりますからね。

また、テレビ台のように横幅がないので、背面の掃除が圧倒的に楽です。ついつい長期間放置してしまい、雪のように積もったホコリにうんざりすることがなくなります。

壁掛けテレビと比較すると、

  • 工事不要
  • 移動が簡単

工事不要で壁掛けテレビのようなクールな印象を作れるのも嬉しいところ。また、壁掛けテレビのように場所の制約がないため、簡単に移動することもできます。

テレビスタンドの構造をざっくり解説

テレビスタンドは、大きく分けると、

  • 本体部分(底板、支柱、フレーム)
  • テレビに取り付ける金具(ブラケット)

に分かれています。ブラケットはフック状になっているので、それを本体部分(フレーム)に引っ掛け、ネジで固定する構造になっています。

「壁面からテレビ画面までの最低距離」=「壁と支柱の隙間」+「支柱の厚み」+「フレームの厚み」+「ブラケットの厚み」+「テレビ自体の厚み」となります。

壁寄せテレビスタンドとは?

家庭で使用するテレビスタンドといえば、基本的には「壁寄せテレビスタンド」の事を指します。文字通り、壁に寄せて設置するタイプのテレビスタンドです。後ろに倒れやすい構造なので、壁を背にしない使い方はNGです。

壁に寄せずに使用できるものは「可動式テレビスタンド」「移動式テレビスタンド」などと呼ばれています。これは、オフィスや店舗などで見かける、キャスター付きのものです。

突っ張り棒を天井に固定する「つっぱり式テレビスタンド」もあります。テレビ上部のスペースを有効活用できるという利点があります。

テレビスタンドは組み立て式家具

テレビスタンドは自分で組み立てるタイプの家具です。構造自体は単純ですが、組み立てはちょっと大変で、1人で行う場合、なんだかんだで1時間以上はかかると考えていいです。

【1分で分かるテレビスタンド組立て手順】

テレビスタンドは地震に弱い?

テレビ台よりも不安定そうに見えるため、地震や不意のアクシデントで、転倒してしまうのではないかと心配な方は多いでしょう。実際、私もこの点が一番心配でした。

ただ、設置してみると分かりますが、テレビスタンドはそう簡単に倒れる家具ではありません。

テレビスタンドは、後ろに重心がくるので、前には倒れにくく、後ろに倒れやすい構造です。ですが、壁を背負って設置するので後ろには倒れません。底板の横幅は一般的なもので約60cmなので、横にも倒れにくいです。

ただ、考えにくいことが起きるのが世の常ですので、大地震や予期せぬアクシデントで転倒する可能性は十分考えられます。他の家具と同様に、転倒防止対策を行うことをおすすめします。

【テレビスタンド耐震試験動画】

使用中のテレビがテレビスタンドに対応しているか確認する方法

テレビ背面にネジ穴4つある?

テレビスタンドに対応しているテレビは、背面に4つのネジ穴が付いています。

テレビ背面にある4つのネジ穴の間隔がVESA規格(Video Electronics Standards Associationという組織が作った規格)に則ったものであれば、多くのテレビスタンドに取り付け可能です。

VESA規格は100㎜間隔です。たとえば、テレビ背面にある4つのネジ穴の間隔が横200㎜×縦200㎜であればVESA規格であると言えます。300㎜×200㎜、300㎜×300㎜、400㎜×200㎜、400㎜×300㎜など、テレビによってネジ穴の間隔は変わるので確認してみてください。

一般的なテレビスタンドの場合、100㎜×100㎜を下限、400㎜×400㎜を上限としている製品が多いです。ネジ穴の間隔が400㎜×400㎜を超えている場合、大型テレビに対応したテレビスタンドを検討しましょう。

テレビ背面がフラットか確認

ネジ穴があったとしても、テレビ背面が平らでないと、金具を取り付けられないことがあります。「ディスプレイからネジ穴までの距離がネジ穴によって異なる」、「スピーカーの出っ張りがないか」など、背面の形状を確認してください。

また、テレビと脚が一体化しているタイプのものには取り付けられないので、こちらも注意が必要です。

テレビのサイズを確認

一般的なテレビスタンドであれば、32V~65Vくらいまで対応しています。この範囲外のサイズの場合、対応するテレビスタンドがかなり少なくなります。

テレビの重量を確認

多くのテレビスタンドは、テレビ重量を40㎏以下と定めています。それ以上のテレビを使用する場合は、大型テレビに対応したモデルを選ぶ必要があります。

ただ、最近のテレビであれば、65Vでも20㎏前後のものが多いので、比較的新しいモデルであれば、重量オーバーする心配はないでしょう。

お使いのテレビ型番から検索

お使いのテレビが、テレビスタンドに対応しているのかよく分からないという方は、こちらから検索してみてください。

WALLテレビ対応表|EQUALS(イコールズ)

テレビスタンド「WALL」のテレビ対応表です。ブランド名とインチ数、型番から検索できます。WALLのV2は、多くの一般的なテレビスタンドと同じ構造になっています。お使いのテレビがWALLのV2に対応しているなら、テレビスタンドに対応したモデルであることは間違いありません。

テレビスタンド選びのポイント9つ

理想のテレビスタンドを見つけるのは難しい作業です。はじめて購入するという方も多いでしょう。しかし、適切なポイントを知っていれば、選択はずっと簡単になります。そこで、テレビスタンドを選ぶ際に考慮すべき、私が実際に体験し、役立った9つの重要なポイントを紹介します。

これらのポイントを押さえておけば、最適なテレビスタンドを見つけるのが、かなりスムーズになるはずです。

「ロータイプ」or「ハイタイプ」

テレビスタンドは大きく分けて、「ロータイプ」と「ハイタイプ」があります。テレビを設置する場所、視聴環境によってどちらが適切なのかを見極めてください。

【ロータイプのテレビスタンド】

ロータイプは、テレビ台くらいの高さになります。床やソファに座ってテレビを観るならロータイプでOKです。

【ハイタイプのテレビスタンド】

ハイタイプは、ダイニングで椅子に座ってテレビを観る場合や、広めのリビング、オフィスなどで使用する場合に最適です。また、リクライニングチェアの背もたれを深く倒し、ゆったりと映画鑑賞する場合などにもおすすめです。

好みの材質、カラーを選ぶ

テレビスタンド本体は、スチールなどの強度の高い素材で出来ています。

商品によって、その本体を覆う、側の部分が木目調だったりします。少しお値段の張るものは、無垢材を使用していたり、底板がガラス製だったりします。格安のものはだいたいスチールむき出しです。

側の材質によって強度や機能が変わるわけではないので、部屋の雰囲気や他のインテリアに合わせて、好みの色や材質を選べばOKでしょう。

キャスターは必要?

テレビを移動するシチュエーションが思い浮かばないのであれば、キャスターなしを選べばOKです。キャスターがないものでも、床がフローリングであれば、ちょっとずらして配線を整理したり、掃除したりといったことは簡単です。

もしもキャスター付きを選ぶなら、キャスターの形をチェックしておきましょう。「隠しキャスター」と、「普通のキャスター」で印象が大きく変わります。隠しキャスターはボール型のキャスターで、底板部分がほんの少し浮いているだけで見た目がスッキリです。

高さ調整機能の有無を確認

基本的にテレビスタンドは高さ調整可能なものがほとんどですが、まれに高さ調整機能が付いていない商品もあるので、購入前によく確認してください。

高さ調整幅は商品によって異なりますが、10cm~30cmほど高さ調整ができます。ただ、多くの製品は気軽に高さを変更することはできません。テレビをテレビスタンドから取り外し、ネジを外し再度固定するという作業が必要です。

角度調整(首振り)は必要か?

テレビの画面の角度を調整できるものもあります。左右に15°~30°ほど角度調整できるものが多いですが、上下方向への角度をつけられるものもあります。

あるに越したことはないと思いがちな機能ですが、金具の構造が複雑になり厚みが出るので、壁とテレビの隙間が大きくなるというデメリットがあります。いつも定位置でテレビを観るし、部屋をできるだけスッキリさせたいという方は、首振り機能はないものでOKです。

DVDレコーダーを置く棚は必要か?

DVDレコーダーなどを設置する場合、棚付きのものがおすすめ。また、スピーカーを外付けする場合にも棚があると便利でしょう。製品によっては、別売りで個別に購入可能なので、今後必要になるかもという方は、そういった製品を選ぶのも手です。

HDD収納ホルダーは必要か?

テレビに外付けHDDを取り付ける場合、HDD収納ホルダー付きのものを選ぶと安心です。こういうのはなくても案外どうにかなるものですが、あった方がすっきりと収納出来て楽です。

配線の収納対策は必須

テレビスタンドの大きな利点として部屋がスッキリとした印象になることが挙げられます。ただ、テレビ台のように、ゴチャついた配線をコンセントごと全て隠してしまうということができないので、配線の整理は必須です。

簡単なのは、延長コードをテレビスタンドの裏に取り付けてしまうという方法。

こうすれば、テレビスタンドの裏で配線をまとめられるので、見えているコードは延長コードだけとなり、かなりすっきりとした印象になります。

なので、テレビスタンドの裏に、延長コードを収められるくらいのスペースがあるものがおすすめです。価格の安い製品は大体このスペースがないので、コード類の露出が気になる方は、何かしらの工夫で隠す必要があります。

大体のテレビスタンドはスチール製なので、マグネット付きの延長コードがくっつきます。マグネット付きでちょうどいいものが見つからない場合は、粘着テープで延長コードを取り付けるという方法もあります。

転倒防止ワイヤーが付属されているか?

ワイヤーをネジで壁に固定して、テレビスタンドに繋ぐという構造なので、ネジが刺さらない硬い壁や、もろい壁には使用できません。

転倒防止ワイヤーは、製品によって付属されているものとそうでないものがあります。購入前に確認しておくといいでしょう。

転倒防止ワイヤーは千円くらいで個別に売られているので、テレビスタンドに付属されていない場合でも後々購入することが可能です。

おすすめのテレビスタンド5選

私がテレビスタンドを探索している中で、「これは良いかもな」と思った厳選された4つのモデルを紹介します。これらはデザイン、機能性、価格のバランスが取れていると感じました。

各モデルのユニークな特徴、購入を検討する際に知っておくべき重要なスペックなどを分かりやすく解説します。

EQUALS WALL Vシリーズ

株式会社ナカムラが手掛ける、EQUALS(イコールズ)のWALL Vシリーズは最も人気の高いテレビスタンドと言ってもいいでしょう。人気の理由は、壁とテレビの隙間が狭く、部屋をスッキリと見せる効果が高いところ。多くの製品は10㎝以上隙間が空いてしまいますが、WALLは約7cmと、厚みを最小限に抑えています。

WALL Vシリーズには、V2、V3、V4と三種類あります。V2が32~60インチまで対応したスタンダードモデル。

V3は32~80インチまで対応しています。底板が3D形状で厚さが2㎜なので足をぶつけてつまずくことがなく、お子さんのいる家庭でも安心です。その分、価格はV2より1万円高いです。V2とV3それぞれロータイプとハイタイプがあります。

V4は大型テレビ専用モデルで60~90インチまで対応しています。底板の形状はV3と同じく3D形状となっています。

↓WALLに対応しているテレビを簡単に検索できるのもありがたいところです。

WALLテレビ対応表|EQUALS(イコールズ)

朝日木材加工 壁寄せテレビスタンド WS-A800

純木製のテレビスタンドです。価格もリーズナブル。木製家具にこだわって部屋作りしている方におすすめです。木製なので一般的なスチール製のテレビスタンドと組み立て方がかなり違いますが、動画で分かりやすく解説されているので、その点は安心です。

タンスのゲン テレビスタンド

  • 高さ調整幅50cm超
  • 工具不要のらくらく昇降
  • 隠れキャスター付き
  • 左右上下角度調整機能付き
  • 高さ調整可の棚付き
  • 背面に延長コード収納スペース有り

とにかくあらゆる機能をてんこ盛りして、価格がとんでもなく安いという驚きの製品。特筆すべきは、高さ調整幅が56cmで、しかも工具不要で調整可能という点です。一番下まで下げればロータイプになるし、上まで上げればハイタイプ並みの高さになります。左右上下の角度調整機能も付いているので、テレビの視聴位置が変わってもかなり柔軟に対応してくれるはずです。

モダンデコ テレビスタンド

  • キャスター付き
  • 左右角度調整機能付き
  • 高さ調整可の棚付き
  • 背面に延長コード収納スペース有り

上で紹介したタンスのゲンと比較すると機能の盛り盛り感は薄いですが、こちらも機能面ではかなり充実しています。

底板の横幅が90cmと、安定感のある見た目が売りです。多くの製品は大体横幅が60cmくらいで、テレビ幅よりかなり小さくなります。そういった不安定な見た目が気になるという方におすすめです。

モダンデコ テレビスタンド

タンスのゲン 電動昇降テレビスタンド

テレビスタンドは高さ調整できるものが多いですが、高さ調整の際は、ボルトを外したりテレビを持ち上げたりと一苦労です。最近ではガス昇降式の製品も出ていました。

ついに、スイッチひとつで高さを調整可能なテレビスタンドが登場しました。100~145cmの幅での無段階調節が可能で、微妙な高さ調整が一瞬で完了するというありがたい仕様です。

価格的にも、ほかの電動昇降テレビスタンドより手を出しやすいのが嬉しいところです。10万円近い商品もあることを考えると、こちらはかなり格安といえます。

【タンスのゲン】電動昇降 テレビスタンド 上下/左右 首振り 32~ 65インチ 隠しキャスター付 テレビラック

有名人気ブランドのテレビスタンド

上で紹介したWALLが定番ブランドになりつつありますが、他のブランドの手がけるテレビスタンドも見ておきましょう。

と言ってもテレビスタンドは、まだまだテレビ台のようにメジャーな家具でもないので、IKEAやLOWYAといった人気ブランドでも取り扱っていなかったりします。

ニトリ


出典:www.nitori-net.jp

ニトリはやはりコスパという点で魅力的です。ロータイプで、背面収納やHDDホルダー付きで、11,900円と格安です。なんといってもニトリという安心感があります。

ニトリ

アイリスオーヤマ


出典:www.irisplaza.co.jp

アイリスオーヤマはテレビの生産、販売も行っているだけに、テレビスタンドの種類も豊富です。デザイン的には可もなく不可もなくという感じで、シンプルなものを求めている方におすすめです。

アイリスプラザ

タイムセールやポイントなどの兼ね合いで、アイリスプラザよりもAmazonや楽天で買う方が安い場合もあります。一応こちらもチェックしておくのがおすすめです。

実際にテレビスタンドを使用した感想

私が購入したテレビスタンドは、先ほども紹介した、EQUALS(イコールズ)のWALL VシリーズのV2です。

さまざまな機能を持ったテレビスタンドも捨てがたかったのですが、やはり圧倒的にデザインが良いなと思ったのと、壁とテレビの隙間が狭く、スッキリ感が強いのが決め手でした。正直うちのテレビはそこまで薄型ではないのですが、それでもかなりスッキリとした印象です。ちなみにサイズは40V型です。

良いと思ったところ

まず、部屋の見た目が劇的にすっきりしました。テレビ周りの散らかりがちな空間が整理され、全体的にスマートな印象に。さらに、テレビの高さを微調整できるので、視聴環境が大きく向上しました。目線の高さに最適な位置にテレビを設置できることで、長時間の視聴でも快適さが保たれます。

デザインの面でも満足度が高く、スタイリッシュでモダンな外観がリビングの雰囲気を格上げしてくれます。そして、裏側に配線コードを綺麗に収納できるスペースがあり、従来悩まされていた配線のごちゃごちゃがなくなり、スッキリとした印象に。

テレビ台よりも移動がはるかに楽なので、裏側にたまったほこりの掃除も非常に簡単でした。

微妙だなと思ったところ

概ね満足しているので、あまりないのですが、唯一挙げるとすれば、高さの調整が非常にめんどくさい点です。ドライバーやレンチを使用しないといけないのでかなりだるい作業です。一度高さを決めたらそうそう高さ調整をする機会はないと思いますが、設置するとき微調整でいろいろな高さを試すためにかなり苦労しました。

先ほども紹介しましたが、自動で昇降できるモデルもあるので、高さを頻繁に変える可能性がある方はそちらを検討するのもありでしょう。

まとめ

この記事を通じて、テレビスタンド選びの重要性と、それによってもたらされる利点を理解し、最適な選択をするためのガイドとなれば幸いです。

個人的にはテレビスタンドは、非常におすすめな家具です。テレビ台のような大きな家具を部屋に置きたくない方にはいい選択となるはずです。

動画配信サービスの隆盛により、DVDプレーヤーやソフトの収納スペースなどが不要になったことで、今後ますますテレビスタンド市場が盛り上がっていくのではないかと思います。

この記事を書いた人
うすしお

日々の生活をより快適にするためのインテリアのヒントを探求し、シンプルで実用的な、あわよくばローコストなアプローチを模索しています。カマンベールチーズは雪印派ですが、たまにmeijiに寝返ります。

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