世の中に無数にあるソファの中から、自分の部屋に合った物を見つけ出すのは、非常に労力のかかる事です。ソファを選ぶのも楽しい作業ではありますが、選ぶ際の指針が無ければ、ベストな選択をする前に力尽きて「まあこれでいっか・・・」みたいな消極的な決め方になりかねません。
そこで今回は、ソファの選び方について6つのポイントを解説していきます。選び方が分かっていないと、買ってから「失敗しちゃったな・・・」と後悔する事も珍しくありません。大きな家具だけに、そう何回も買い替えるわけにもいかないので、不満を抱きながら何年も使う事になってしまっては大変です。
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ソファを使うシチュエーションを明確に
そのソファのメインの使途を明確にしておきましょう。誰がどういったシーンで使うのかが分かっていないと、これから先決めていくソファのサイズや材質などを決めることが難しくなります。
- 誰が
- どこで、
- どういった目的で、
使うソファなのかを明確にイメージしましょう。イメージが固まれば、サイズや材質、色なども自ずと絞られていきます。
例えば、家族3人でゆったりとした時間を過ごすことが目的なのであれば、リラックスした空間にしたいので、大き目な3人掛けソファや、カウチソファ、素材は革よりも、柔らかいファブリックで、落ち着いた色合いにする、といったイメージがしやすいです。
ソファに掛けられる予算を決定しよう!
まず真っ先に決めておくべき事は、
「ソファ購入にかけられる金額がいくらなのか?」
という事です。予算を決める事で、候補が大分絞られるので、選びやすくなります。
世の中には無数のソファが存在するので、その中で「これ!」というものを探し出すのは、非常に骨の折れる作業です。選ぶのも楽しい作業ではありますが、選択肢が多すぎるとベストな物を選ぶのは非常に困難になってしまいます。
金額は明確にしておこう!
予算を決める際は、いくらまでなら出せる(○○万円以下)というざっくりとして数字ではなく、○○万円~○○万円の間といった決め方がおすすめです。
例えば、予算20万円以下としてしまうと、20万円のソファと、5万円のソファが同じ土俵に上げられる事になります。
20万円のソファと、5万円のソファを比較して、
「どっちがいいかなー?」
と悩んでいるのは、ちょっとずれているんですよね。
なぜかというと、基本的には価格の高い物ほど、品質が高く耐久性に優れています。
もしも、これから家族で長い時間使っていきたいソファを探しているのであれば、5万円のソファという選択肢はあまり賢明とは言えないですよね。つまり価格によって使い方も変わってくるということです。
ソファのサイズを決めよう!
サイズは重要な要素の一つですが、意外とざっくりと見積もっている方が多いようです。
幅○○cm、高さ○○㎝、奥行き○○㎝など、
大体でも良いので数字を出しておきましょう。
現在使用しているソファと同じくらいと思って買って、
「実際に家で見たら、大分大きかった・・・」
なんて失敗はよくある話です。買い替える場合は使用中のソファのサイズも計って、新しく購入するソファのイメージを明確にしておきましょう。
それと、サイズを決めておくことは、搬入経路の確認をするという意味もあります。物によっては、家に運び込めないという事もあり得るので、どこからどう運んでどこに置くのかも、しっかりと決めておきましょう。
2人で使うから2人掛けソファでOKは間違い?
2人で使う予定だから2人掛けのソファで良いかなと思っていて、実際買ってみたら、
「もうちょっと大きい方が良かったかも・・・」という事も良くあります。
ネットで買う場合は、座面の幅や奥行をしっかりと確認しておきましょう。2人掛け、3人掛けなど書いてありますが、あれはあくまで目安でしかないので、物によって全然サイズが違います。同じブランドのソファでも、全然サイズは違うのでよく確認しておきましょう。
3人掛けソファと書いてあっても、座面の幅が140cmくらいしか無い物もあります。140cmは、タクシーの後部座席の幅と大体同じくらいです。つまり、3人で座れるけど、かなり窮屈になってしまいます。
ゆったり座るには大人一人60cm必要
大人1人60cmくらい確保できれば、ゆったり座れると言われているので、もし大人3人でゆったりと座るなら、180cmくらいは必要という事ですね。
それと、注意したいのが、全体の幅=座面幅ではないという事です。全体の幅が200cmあっても、ひじ掛けが左右に20cmずつあったら、座面幅は160cmになります。この辺はよくよく確認しておきましょう。
動線確保も忘れずに!
ソファのサイズを決める際の注意点があります。それは、「置ければOK!」ではないという事です。ソファのサイズによっては、生活の質が下がる事があります。
室内で人が移動する空間の事を生活動線と言います。当たり前ですが、この動線に物が置いてあると、非常に不快なんですよね。そこを通る時に、いちいち体の向きを変えたり、通れたとしてもギリギリだったりすると、微細なストレスが毎日蓄積される事になります。
人が通るためには、約60cmは必要になるので、この動線をしっかりと確保できるソファサイズにしましょう。
ソファの材質を決める!
ソファと言えば、本革か合成皮革、ファブリックのどれかが一般的です。それぞれの素材のメリットデメリットをまとめておきます。
本革ソファ
本革のソファは、長く使うほどに味が出て、愛着が湧きやすいです。ツヤ感があり、大人な印象があるため、都会的で洗練されたモダンテイストな部屋にピッタリです。
本革のメリット
- 使うほどに味が出る
- 耐久性が高い
- 保湿性、断熱性に優れている
- 蒸れにくい
本革のデメリット
- 布より価格が高い
- 定期的にメンテナンスが必要
- 日光に弱い
- 水に弱い
合成皮革ソファ
本革と比べて価格が非常に安いのが特徴です。最近は合成皮革の品質も向上していて、本革の風合いにかなり近い物もありますが、やはり安っぽいイメージのソファもたくさんあります。
特にネットで購入する場合は、
「写真より安っぽくてガッカリ・・・」みたいな事にならない様に、出来るだけ実物を見てから購入するのがおすすめです。
合成皮革のメリット
- 価格が安い
- 色柄が付けやすい
- 汚れや水に強い
合成皮革のデメリット
- 劣化しやすい
- 蒸れやすい
- 安っぽい
布ソファ
部屋に馴染みやすく、カラーバリエーションも豊富なので、非常に使い勝手が良いのが布ソファの特徴です。一口に布ソファと言っても、ツヤのあるラグジュアリーな物から、ごわっとした素朴なものまでかなり幅が広いです。
布のメリット
- 価格が安い
- カバーに対応
- 温かみのある印象
- 色柄豊富
布のデメリット
- 水や汚れに弱い
- ホコリが溜まりやすい
ソファの色・柄を決めよう!
ここまで来たら、大分ほしいソファの大枠は決定していると思います。あとは色や柄などを選んでいきましょう。
部屋のテイストによって、選べるソファは変わってきますが、おすすめは、どんな部屋にもマッチしやすい、アースカラーなど自然な色合いのものです。
逆に、パキッとした原色系のソファは、決まればオシャレになりますが、失敗してしまうと悲惨な事になりかねません。特に2人掛け以上の大きなソファの場合、面積に比例して存在感も増していくので、冒険した色は難しいんです。
海外の大きな部屋なら、派手なソファが置いてあっても、ソファの比率が小さいので、そこまで違和感がない事もありますが、日本の狭い住宅に置いてしまうと、ソファの存在感が大きすぎて、違和感が出てしまうんですね。
配色の基本をおさえてソファを選ぼう
インテリアの色は、大きく分けると3種類あります。
- ベースカラー:壁、床、天井
- アソートカラー:大きな家具、カーテン
- アクセントカラー:雑貨、アクセサリー
この3つに分けて考えると、部屋に置くインテリアの色もおのずと決まってきます。
比率は、ベースカラー6:アソートカラー3:アクセントカラー1
くらいにすると、部屋がまとまった印象になりやすいです。
ソファは大きな家具なのでアソートカラーとして考え、ベースカラー(壁、床、天井)に近い色にすると部屋に馴染みやすく、部屋が広く見えるという利点もあります。
部屋に色や柄を取り入れて、カジュアルな印象にしたいのであれば、ラグやクッション、壁飾りなどの雑貨でアクセントをつけると上手くいきます。
カジュアルな部屋や、明るい部屋にしたいから、「ソファも綺麗な色にしたい!」という方も多いですが、ソファも「部屋の一部」として考えれば、別にあえてソファで色を取り入れる必要性は無いという事が分かると思います。
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ただ、色のついたソファがダメという事ではありません。ソファで色を取り入れる場合は、原色に近い色は避けて、薄い色や淡い色、くすんだ色にするのがおすすめです。
ソファをどこで買うか決めよう!
おすすめは、実店舗で座り心地などを確認しながら選ぶ方法ですが、選択肢が限られてくるので、なかなか「これは!」というソファに巡り合えないのが難点です。
ネットで探して、「これは!」というソファが見つかったら、そのソファが置いてある店舗が家の近くに無いかを探しましょう。
物によっては”一生物”になり得るので、多少労力を使ってでも、実物を確認しておいた方が良いです。
ネットのみで買う場合は、写真や製品の情報が多いところで購入するのがおすすめです。たまに、「売る気あるの?」ってくらい情報が少ないサイトとかありますが笑、そういったところは、基本的には対面販売を得意としているので、サイト作りにあまり力を入れていないんです。
「ちょっといいかも!」と思っても、情報が少ない場合は、基本的には候補から外した方がいいです。思ってたのと違う・・・と買ってから後悔しても遅いですからね。
ソファの選び方まとめ
ソファ選びは楽しい作業ですが、長い期間使う家具なだけに、慎重さも必要です。今回紹介したソファの選び方6つのポイントである、
- シチュエーション
- 予算
- サイズ
- 材質
- 色・柄
- どこで買うか
これらをしっかりと押さえた上で、ベストな選択をしてもらいたいと思います。
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