一番節約できるものはスマホ代!モティベーション要らずの3つの節約術

「あれもこれも我慢しているはずなのに、なぜかお金が減っていく・・・。」

いろいろと節約しているつもりなのに、思ったように出費が減らないことってありますよね。

もしかしたら、やる気(モティベーション)に頼った節約法をしていませんか?

節約のモティベーションは明日には0になっているかもしれない

節約のモティベーションが高い時は、自身の行動をコントロールすることは簡単。

  • 外食より自炊
  • コンビニよりスーパー
  • 限定スペシャル牛丼より普通の牛丼

といった具合に、節約を意識した行動ができます。むしろ、「節約したくてうずうずしている」という節約ハイの状態です。

ですが、節約でもダイエットでもなんでも、モティベーションが維持しないのは世の常。そのため、行動がコロコロ変わり、しているつもりなのに結果に反映されないといった現象がおきます。

なので、やるべきは、気分に左右されない「モティベーション不要の節約術」です。

この「モティベーション不要の節約術」というのは簡単に言えば、「1回の労力で、そのあとずっと効果が持続する節約法」です。例えばどんなものがあるのかを見ていきましょう。

①最強の節約!スマホ料金プラン最適化

契約した当時のプランを利用し続けていませんか?

  • 通話し放題
  • キャリアメール
  • 留守番電話
  • 店頭無料サポート

などなど、以前は必要だったけど、今は不要なオプションに、高いお金を払いつづけている可能性があります。

「こっちのプランの方がお得なので、プラン変更しておきますねー」

と、携帯会社が自分に合ったプランに変更してくれることはありません。自分に合ったプランに、自分で変更手続きをする必要があります。

プラン最適化で20万円の節約に成功

わたしの場合、ちょっと前までは格安SIMの3ギガプランで月々1,000円くらい、もっと前はauを使っていて、月々4,000円くらい払っていました。

今は楽天モバイルにして、月々ほぼ0円に抑えられています。(楽天モバイルは通信量1ギガ以下なら無料、楽天リンク(通話アプリ)使用で通話料が無料になります)

何もせずにいたら、「自分に適していないサービス」に、今でも毎月4,000円ほど払い続けていた可能性もあります。

格安SIMに乗り換えたのが5年以上前なので、少なくとも合計20万円くらいの差額がでています。

スマホ利用者の49.5%は毎月2ギガ以下しか使わない


出典:www.soumu.go.jp

総務省の携帯電話ポータルサイトによると、

  • スマホ利用者の42.5%は、20ギガ以上のプランを契約している
  • スマホ利用者の49.5%は、2ギガ以下しか使わない
  • スマホ利用者の11.3%しか、20ギガ以上使わない

とのことです。つまり、身の丈に合っていないプランを契約して、必要以上にお金を払い続けている人が多いということです。消費者庁も注意喚起をするくらい、今ちょっとした問題になっています。

まずはスマホ通信量の確認をおすすめします。通信量は、設定アプリや、通信事業者のアプリから確認できます。通信量チェッカーアプリをダウンロードするのも一つの手です。

iPhoneの通信量を確認する4つの方法|アプリオ

Androidスマホの通信量を確認する3つの方法|アプリオ

そもそも1ギガってどれくらい?

1ギガの目安はこんな感じです。

【YouTube】

  • 高画質(720p):1.5時間
  • 中画質(480p):2時間
  • 普通画質(360p):3時間
  • 低画質(240p):6時間

【tiktok】

  • 2時間

【Instagram】

  • 写真閲覧:1時間
  • 動画:2時間
  • ライブ:3時間

【LINE】

  • メッセージ:50万回
  • 通話:55時間
  • ビデオ通話:3時間

【ストリーミング音楽】

  • 低音質(24kbps):100時間
  • 標準音質(96kbps):23時間
  • 高音質(160kbps):14時間
  • 最高音質(320kbps):7時間

リッチなコンテンツを利用していると、1ギガの消費はあっという間。最近では広告も高画質化しています。

ですが、

  • 動画や音楽は家の光回線を使ってオフライン保存しておく
  • YouTubeを低画質に設定する
  • 消費が激しいアプリはスマホ回線では使わない

といったことに気を付ければ、3ギガ以下でなんとかなる人は多いです。

YouTubeプレミアムに加入していれば動画や音楽をオフライン保存できますし、ネットフリックスなどの動画配信サービスも基本的にオフライン保存に対応しています。

20ギガでも2,700円で契約できる時代

スマホ料金の価格競争が進んで、今では20ギガのプランでも2,700円ほどで契約できます。

【20ギガプランの料金表】

通信事業者名名称価格(税込み)
ドコモahamo 2,700円
au(KDDI)povo2.02,700円
ソフトバンクLINEMO2,728円
楽天楽天モバイル 2,178円

20ギガですらこの価格です、3ギガ以下だと1,000円を切っているプランも多いです。

【3ギガプランの料金表】

通信事業者名名称価格(税込み)
ドコモOCN モバイル ONE 990円
au(KDDI)povo2.0990円
ソフトバンクLINEMO990円
楽天楽天モバイル 1,078円

「もっとスマホ料金を下げよ」という国の方針に対し、2020年にドコモが20ギガの新料金プラン(ahamo)をぶち上げ、各社もそれを追う形で20ギガプランの値下げ競争が始まりました。

その後、「20ギガも必要ない」というユーザーの声に応えるかたちで、各社低容量プランを打ち出しました。KDDIはpovo2.0、ソフトバンクはLINEMOで低容量ユーザーに対応。ドコモはahamoの20ギガの1プランを維持し、その代わりNTT系列であるOCNモバイルONEで低容量プランに対応。

格安プランはなぜ安いのか?

格安プランは、「サービスは今まで通りで、ただ安くなった」わけではありません。今までは誰もが利用していたけど、今では必要ではないサービスが外されています。

  • 店頭での無料サポート
  • 通話し放題
  • 留守番電話
  • メールアドレス

など、以前は標準装備されていたこれらのサービスが外されているので安いです。キャリアメール(docomo.ne.jpなど)は使う機会が減っていますし、留守番電話はスマホに付いている機能で代替可能な場合があります(楽天モバイルは留守電標準装備)。ここ数年、店頭に出向いたことすらないという方も多いのでは?

なので、上記のようなサービスが不要なら、格安プランは積極的に使っていくべきです。

ちなみに各社とも、「通話かけ放題」を追加オプションとして販売しています。通話かけ放題で月額大体1,500円前後。ちなみに、スマホで通話するには30秒につき22円かかります。電話ってけっこうお金かかるんですね。

OCNモバイルONE通話かけ放題1,430円、トップ3かけ放題935円、10分かけ放題935円
ahamo5分かけ放題無料(申込不要)、通話かけ放題1,100円
povo2.0通話かけ放題1,650円、5分かけ放題550円
LINEMO通話かけ放題1,650円、5分かけ放題550円
楽天モバイル通話アプリ(楽天LINK)使用で通話料無料、10分かけ放題1,100円

スマホ料金プランの見直し手順

ハッキリ言ってしまうと、プラン変更や乗り換えの手続きは面倒です。でも一度重い腰をあげてしまえば、その後ずっとスマホ料金が安くなるので、早いうちにやった方が絶対お得です。人によっては一撃で年間数万円の節約になります。

プラン見直しの手順としては、

  1. 直近のスマホ通信量を調べる
  2. 通信量に適したプランを選択
  3. プランの切り替えor携帯会社の乗り換え

最大の関門は2かもしれません。選択肢が多いので、「結局どれがベストなのか・・・」と面倒になって先延ばしするパターン。

そんなときは、とりあえず今契約している通信会社の格安プランにしたらOKです。同じ会社なら契約手続きが簡単だからです。

出典:www.soumu.go.jp

【20ギガプランの料金表】

通信事業者名名称価格(税込み)
ドコモahamo 2,700円
au(KDDI)povo2.02,700円
ソフトバンクLINEMO2,728円
楽天楽天モバイル 2,178円

【3ギガプランの料金表】

通信事業者名名称価格(税込み)
ドコモOCN モバイル ONE 990円
au(KDDI)povo2.0990円
ソフトバンクLINEMO990円
楽天楽天モバイル 1,078円

スマホプラン変更時に必要な専門用語ざっくり解説

スマホのプラン変更や、他社への乗り換えは、すべてネットで済ませることができます。ただ、申し込みのページには専門用語がたくさん出てきます。ざっくりとでも用語の意味を把握して契約に臨むことをおすすめします。

【ざっくり用語解説】

SIM(シム)スマホに差し込むカード。このカードによって、端末を識別しています。このカードによって通話やネット接続ができます。

SIMロック

スマホの機能制限。たとえば、ドコモで購入したスマホは、ドコモのSIMしか使えません。※SIMロックは2021年10月1日に原則廃止されました。

SIMロック解除

SIMロックを解除して、他社のSIMも使える状態にすること。手続きは電話やネットで可能です。

MNP(モバイルナンバーポータビリティ)、番号ポータビリティ現在使用している電話番号を変えずに他社へ乗り換えることです。
MNP予約番号MNPする際に発行される番号です。たとえば、ドコモから楽天に乗り換えるとしたら、ドコモからMNP予約番号を取得します。その番号を、楽天と契約する時に使います。

②今すぐできる節約法!サブスクの整理

サブスク時代になって久しいですが、サブスクに月々いくら支払っているのか把握していますか? 一つ一つの金額は大したことなくても、固定費なのでチリツモで家計を圧迫し続けます。

クレカの明細チェックで不要サブスクを洗い出す

わたしの場合、「まあ3~4つくらいかな」と考えていて、クレジットカードの明細でよくよく調べてみたら、毎月10か所、金額にしたら8,000円以上支払っていることが判明しました。サブスクは自動更新されるので、支払っていることすら忘れてしまうんですよね。

「YouTubePremiumに加入したからSpotifyいらないかも」

「ここ最近読書が多くてNetflixほとんど使ってないな」

「Kindle Unlimitedって解約しなかったっけ?」

「Nintendo?・・・」

とか、錯綜する記憶と戦いつつ必要なサブスクだけを残すと、月5,000円くらいになりました。それでも多いかもしれませんが、「これは必要だ!」と思えるものだけ残したので、必要な出費と言えます。

たった数回の手続きで月3,000円の節約になりました。年間36,000円は、かなり大きいです。そこそこ楽しい旅行に行けます。

迷ったら解約でOK 会員情報は消えないので再加入は簡単

「もしかしたら今後使うかもしれないし・・・」と考えて、とりあえずキープしてしまうのは、サブスクあるあるです。

この思考にハマり込むと、「不確かな未来を予測して決断を下す」という、だれもが苦手とする作業が発生。認知の負荷が激増して「とりあえずあとで決めよう・・・眠いし・・」と先送りすること必至です。

とりあえず、「必要かどうか迷ったら解約してみる」というのがおすすめ。多くの場合、会員情報などは削除されないので、再契約は簡単にできますからね。わたしも、Spotifyは新しい音楽との出会いの場でもあったので、YouTubePremiumの使い勝手次第では戻る気満々です。

③毎日の買い物が節約に!クレジットカード還元率3%の破壊力

普段使用しているクレジットカードの還元率を把握していますか?そもそもクレジットカードを使っていますか?

クレジットカードの利点は多いです。

  • 利用した分だけポイントや現金が還元される
  • 現金のやり取りが減る
  • 財布がスッキリする
  • 通販の決済が簡単
  • ATMの利用が減る

なので、普段の買い物でクレジットカードを使わない理由がないんですね。使った分だけ時間とお金を節約できます。

還元率はカードによって異なりますが、0.5%~1%のものが一般的です。たとえば、毎月5万円分の買い物をしたら、その1%の500円分がポイントや現金で還元されるわけですね。

  • 付帯サービス
  • 年会費
  • 還元率

などの要素を総合的に見て、ベストな選択をしたいところですが、選択肢が多すぎて大変です。なので、わたしは年会費が無料で、還元率が高いものを使うようにしています。

高還元率のクレカでポイントをガシガシ貯めてAmazonギフト券と交換

わたしが使っていて、還元率の高さをひしひしと感じているのが「セゾンパール アメリカン エクスプレスカード」です。還元率が3%とかなり高めです。通常の還元率は0.5%ですが、ある条件を満たすと還元率が6倍に跳ね上がります。

還元率6倍の条件は2つあります。

  1. 月に1,000円以上の買い物をする(そもそも999円以下は切り捨てられる)
  2. QUICPay(クイックペイ)を利用する

月に1,000円以上買い物するのは簡単だと思いますが、「クイックペイってなんだ?」と思われた方もいるでしょう。

クイックペイとは、キャッシュレス決済の方法の一つです。コンビニやスーパーで「ペイペイで」とか「アイディーで」とか、「スイカで」とか決済方法を選択すると思いますが、その中の一つです。タッチ決済が可能な店なら大体どこでも使うことができます。

クイックペイは、所有しているクレジットカードと紐づけて使用します。

  • iPhoneなら「Appleペイ」
  • Androidスマホなら「Googleペイ」

これらのアプリ内で、クイックペイとクレジットカードを紐づけします。あとは決済時に「クイックペイでお願いします」と言ってスマホをかざすだけです。財布からわざわざクレジットカードを取り出す必要はありません。

ポイントの使い方をミスると大損するので要注意

「セゾンパール アメリカン エクスプレスカード」は、現金還元ではなく、ポイント(永久不滅ポイント)還元なので、ポイントを商品と交換する手続きが必要です。ポイントは貯めておいても増えないし、何かの備えになるわけでもありません。すぐに使い切るのが鉄則。

その際に、Amazonユーザーなら、Amazonギフト券に交換するのがおすすめ。200ポイントで1,000円分のAmazonギフト券に交換できます。1ポイント5円換算ですね。

永久不滅ポイントは、家電やゲームなど、さまざまな商品に交換できますが、こういった商品への交換はおすすめしません。普通にAmazonで買った方が全然安いからです。せっかく高還元率でポイントを貯めたのに、相場より高い商品に交換したら意味ないですからね。

Amazonギフト券の残高は、Amazonでの買い物の際に、自動的に商品価格から差し引かれます。なので使い忘れる心配もありません。

まとめ

モチベーション不要の(最初の手続きは少し大変ですが)、効果量の大きい節約術を3つ紹介しました。

とくにスマホ料金プランの見直しは、絶対にやっておきたい節約ポイントです。おそらく今後しばらくは、あるいは生涯払い続けるかもしれない出費なので、早めに手を打つのが得策です。

他にも効果的な節約法を見つけたら随時紹介していきます。

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