暑い季節がやってきました。2022年は6月から異様な暑さを記録し、冷房の使用による電力不足が懸念され「電力ひっ迫注意報」が発令される事態に。
こんな時に注意したいのが夏バテや熱中症ですが、「熱中症の多くは家にいる時になる」というデータもあります。エアコンなどの冷房装置を持っていなかったり、冷たい風が苦手な方など、我慢し続けていたら、熱中症になってしまったという方も多いようです。
エアコンは、もはや日本の夏を乗り切るための必須アイテムと言っても過言ではないと思いますが、事情によりエアコンを使えない方も多いでしょう。
そこで今回は、少しでも快適に夏を過ごすために、エアコンなしで暑い夏を乗り切るための秘策を紹介したいと思います。
家中の窓を開ける
いきなり普通の事を書きます。ですが、これはエアコンなしで夏を乗り切るには必須です。エアコンが無い場合は、窓は開けましょう。出来れば全部の窓を開けておきたいものです。
家の中にいて暑いと感じるのは、部屋の空気に動きが無いからです。いわゆるモワーンとした暑さですね。窓を開ける事で、少しでも空気を動かしましょう。防犯上問題がないのであれば、玄関の戸を少し開けると、部屋の風通しが良くなり心地よい風を感じられるかもしれません。
サーキュレーターを使う
サーキュレーターとは、部屋の空気を循環させるための電化製品です。構造的には扇風機と似ていますが、扇風機の風との違いは、より狭い範囲で直線的な風を発生させる事が出来るという点です。空気を循環させる働きがあるので、冷房や暖房の効率を上げる事に利用されます。
扇風機は風にあたって涼む事が目的ですが、サーキュレーターは部屋の空気を循環させて、温かい空気と冷たい空気を混ぜ合わせる働きがあります。
なので、サーキュレーターを回すと、部屋の温度が下がったように感じます。そして、肌に触れている空気が常に動いている状態を作れるので、暑さが緩和されるんです。あると無いのとでは快適さが全然違います。
ただ、ファンを回すのでどうしても音の問題はあります。弱モードや静音モードが付いたタイプもありますが、かなりガンガンに回さないとあまり効果を感じられないと思います。
換気扇を回す
多くの家庭ではキッチンに換気扇が付いていますが、これを回す事で空気の動きを作ることが出来ます。強弱の調整が出来るなら、できれば強でガンガン空気を回していきましょう!
リビングや寝室などの他の部屋の窓を開けて使用するとより効果的です。即効性はないですが、気付いたら「あれっなんか涼しいかも」となるかもしれません。
ポータブル扇風機を使う
2019年くらいから夏の風物詩になりつつあるのがポータブル扇風機です。軽くてどこにでも持ち運び可能、充電式で2~10時間ほど連続使用可能と、使い勝手の良さが人気の理由です。
接触冷感の布団を使う
エアコンなしで暑さ対策をするならば、布団の材質にはこだわりたいものです。まさか冬と同じようなシーツを使っているという方はいないと思いますが・・・。
触ると何となく、冷たいように感じる素材を使った、敷きパッドやタオルケットなどが販売されています。実際触ると、「冷たい!」って感じではないですが、「なんかちょっとひんやりして気持ちいいな」くらいの感じです。
アイス枕を使う
睡眠時の暑さ対策として、もう一つご紹介します。アイス枕は発熱時などに使用する事があるかと思いますが、暑さ対策としても効果を発揮します。
暑さでどうしても眠りが浅くなり、上手く疲労を回復させる事ができないと、夏バテの原因にもなります。とにかく快適な睡眠をとることが、非常に重要です。
アイス枕は一回使って終わりではなく、冷やすだけで、何回でも使えるのが良いですよね。持っていない方は、一つ持っておくと良いかもしれません。
寝不足は危険!睡眠の質を高める方法
「熱中症と寝不足の関係性とは?」と、疑問を持った方も多いと思います。実は、寝不足による体調の悪化によって熱中症になりやすくなるんです。
寝不足による自律神経の乱れで体温調整が上手く行われず、体に熱を溜めこんでしまいます。睡眠不足が続いているという方は要注意ですが、そもそも睡眠不足にならないような習慣を作ることが重要です。
睡眠時間は何時間必要?
睡眠時間については諸説ありますが、最新の研究データから、7時間以上取る事が良しとされています(年齢や体質による差はあります)。
実際、試してみると分かりますが、睡眠時間が6時間の場合と、7時間の場合では日中のパフォーマンスが結構違ったりします。ですが、なかなか寝付けないとか、早く寝てもすぐに起きてしまうという方も多いでしょう。
簡単に出来る方法としてオススメしたいのが、「寝室を真っ暗にする」という事です。目覚ましの前に起きたり、睡眠時間が6時間以下になっているという方は、もしかしたら外からの光の影響によるものかもしれません。
街灯の灯や、月明り、太陽光を浴びると睡眠を促すホルモンの働きが悪くなり、睡眠が浅くなってしまいます。特に夏場は5時台からかなり明るくなります。東向きの寝室の場合は要注意です。
光を遮る事で、睡眠の質が向上します。しかも遮光カーテンやアイマスクを利用する事で、すぐに実践できる方法なので、是非試してみてください。(アイマスクは完全には光を遮れないので、遮光カーテンがおすすめです)
それでも暑い場合は・・・
エアコンなしで暑い夏を乗り切る方法を紹介してきました。とにかく空気の循環が重要になる事は分かっていただけたかと思います。空気が動いているだけで体感温度は全然違ってくるので、ぜひ試してみてください。
最後に、注意点を1つ書いておきます。さんざん言ってきてなんですが、いろいろと暑さ対策をしたうえで、それでもどうにも暑い場合は、エアコンを買いましょう。
購入金額や電気代などが気になるとかあると思いますが、体調の事を考えれば、暑さを我慢する方がよっぽどコスパ悪いですからね。しかも一度買えばずっと使えるわけですしね。
暑さ対策とこまめな水分補給を心掛けて、熱中症や夏バテに注意して夏を乗り切りましょう!
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